家と雑草と草刈り


なかにしです。

家を建てようとしています。


家が建つのはまだまだ先なのですが、土地は既に購入済みです。


土地が引き渡されて最初に思ったのは、


「草刈りしないとなあ」


でした。


と言うのも、我が家の建設予定地は普通の分譲住宅地ではないため、雑草が生え放題なのです。


「地鎮祭までに草刈りをしておかないと、別途草刈り料金が発生します」


と言われていたので、家が建った後も使うであろう草刈り機(刈払機)を購入して自分で対応することにしました。


刈払機とは、棒の先に回転する丸いのこぎりの付いたアレです。

田んぼの畦(あぜ)を草刈りしているのを見た事があるのでは。

畔は雑草の根が張る事で強くなるそうです。

田んぼの水が流れ出ないように堰き止めるのが畔の役割ですが、除草剤は根まで枯らしてしまうので畔が弱くなるとのこと。

畦を手作業で草刈りをする理由は、雑草の根を残すためなんですね。


YouTubeで何本も草刈り動画を見て、刈払機の安全で効率的な使い方を学び、涼しいうちに終わらせようと朝から草刈りスタート。

タイムラプス(後から勝手に早送りになる撮影モード)で動画を撮影しておいて、後で見ようと思ったのですが、


あれ……これ全然終わらないぞ。


田舎の土地なのでかなり広いのですが、それにしても進まない。


なにしろ生えているのは正に雑草。雑な草たちです。

固い木や蔓が生えてたり、大きな草の塊があったり、均一に生えていないので刈るのにいちいち手間がかかります。


そして長袖・長ズボン・ブーツがとにかく暑い。

平地とは言え、草むらの中を歩くだけで体力を消耗します。

草でかぶれて色んなところがかゆいし、花粉なのか鼻水が止まらない。


初日は日差しも強かったので、1/4程度で早々に切り上げ翌日また来ることに。

ほんとは綺麗に刈り終わったところでシートでも敷いて食べる予定だったおにぎりを、まだまだ残った雑草達を見ながら食べて帰りました。



次の日は曇り空。草刈り日和でした。

車で1時間以上かかる道のりを二日続けて往復し、また朝から芝刈りスタート。


こういう時は先を見るより、刈払機の一薙ぎ一薙ぎをひたすら上手に、安全に繰り返すことだけを考えて手を動かし続けます。


とりあえず1時間半ぐらい作業して一旦休憩を取ることに。

持ち込み可能な漫画喫茶でお弁当を広げて食べました。


おにぎりに鯵の南蛮漬けと棒棒鶏、新生姜で作った自家製ガリ。お酢を多用した疲労回復弁当です。


リアルゴールド飲み放題、ソフトクリーム食べ放題、もちろん漫画も読み放題で体力回復し、後半戦も頑張ってなんとかスッキリ刈り終わりました。

普段使わない筋肉を使ったのか相当疲れましたが、妻と二人で結構楽しく作業出来たし、達成感があります。


草が無くなり綺麗になった土地に立ち、建つ家を想像して期待が湧いてくると共に、デカい借金を背負って引き返せなくなった事を改めて実感して身震いしたのでした。

キトクのキ

創業140余年の米卸、木徳神糧

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