旧暦の正月、旧正月。春節とも言います。当社は中華系の海外出身者が多く、中華圏との取引も多いので身近なイベントです。
身近なイベントというか、通常の年明け前ぐらいから
「春節前に区切りをつけないと」とか
「春節に入ると何も出来ないぞ」とかいう話になってくるので、
避けられない重要なイベントです。
当社の中華系マレーシア人のアイウェン君に何か面白いイベント無いのか聞いてみたところ、
「マレーシアに魚生(イーサン)という正月料理があります」と。
「お皿に盛った野菜や果物の千切りとお刺身を、みんなでお箸で高く持ち上げてバサバサと混ぜる」
……言葉で説明してもわからないですよね。実際の映像を貰いました。
これは賑やかで華やかで楽しそうですねー!
アイウェンから追加情報を貰いました。
魚も野菜も生で食べる習慣が無かったシンガポールとマレーシアでは「イ―サン」を通じ、「刺身」と「生野菜」を食べるようになった独特の文化があります。
シンガポール・マレーシアの旧正月の名物料理は、大勢の家族や友達でひとつの大皿を囲み、ワイワイにぎやかに食べるイーサンです。料理そのものは中国南部にルーツがあるようですが、中国正月の祝い料理として確立したのは、20世紀前半のマレー半島南部といわれています。
イーサンは漢字にすると「魚生」。魚の刺身と生野菜を中心にいろんな食材を混ぜて食べるサラダのような料理です。
中国系の人は言葉の発音で縁起を担ぐ習慣があり、魚の発音のYuは「繁栄」「気前の良さ」を表す漢字、生のSangは「財」「長生き」「出発」という縁起のいい漢字と結びついています。
そのほかタレに入っている油はキラキラと光るので「富の循環」、調味料の胡椒や五香粉には「運を引きよせる」という意味、緑に色付けするのは「若さ」の象徴です。
そして大事なのはその食べ方であり、箸を手に持ってみんなで立ち上がり、スタート!のかけ声とともにテーブルの中央に置かれたイーサンをみんなでいっせいに混ぜます。
それと同時に、自分の願い事を声に出して宣言。新年の抱負や夢をみんなに語り、共有するのです。イーサンは味わう料理というより、一年の福を願う儀式に近いものです。
中国正月の数日前から期間中(2週間)、中国系の店で食べられます。刺身つながりだと思いますが、最近は和食店でもメニュー化されました。
またこの時期、スーパーでは刺身以外の食材がセットになったものが販売されており、家でもイーサンが楽しめます。
親族一同で集まって新年を祝うっていいですね。
そして春節の最後の行事、元宵節(げんしょうせつ)。
元宵節に食べるお団子と言えば「湯圓(タンユエン)」。
昨年写真を送ってくれた方が今年も作ったそうです。
今年は紫との二色になってます!
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