なぜ、はらこ飯を食べないのか

はらこ飯(めし)。

宮城県の南にある、亘理(わたり)郡亘理町の料理です。簡単に言えば「鮭いくら丼」ですが、鮭を煮た煮汁で炊き込んだごはんに具を乗せるのがポイント。


テキトー過ぎて教えられるようなレシピでもないのですが、「こんなに適当に作れるならやってみようかな」と思っていただければ幸いです。


材料(4人分ぐらい)

鮭の切り身(生)・・・2、3切れ

腹子・・・好きなだけ。「生筋子」という表示で売ってたりします。宮城県では未加工で膜の付いたいくらを腹子(はらこ)と言い、そのまま塩漬けにしたものが筋子、ほぐすといくらです。

米・・・3合ぐらい、好きな銘柄
醤油・・・適当、鮭を煮るのといくらを漬ける用
酒・・・同じく
みりん・・・同じく
海苔・・・たっぷりが美味しい、最後にかける用


作り方

  1. まずいくらの醤油漬けを作ります。腹子を40℃の適当な濃度の塩水の中で指の腹を使って優しく膜から外します。ほぐした卵がいくらです。お湯につけると白くなりますが、醤油に漬けると透明に戻ります。3~4回水を替えて綺麗に膜を取って下さい。
  2. いくらを醤油と酒とみりんに漬けます。ウチは大体醤油5:酒2:みりん1ぐらいですが、味はお好みで。最低三時間、食べる前日に漬けておくと良いです。
  3. 生の鮭の骨を抜き、皮を引いて一口大に切り、適当な量の醤油、酒、みりんを煮立たせ軽く煮ます。
  4. 米を研ぎ、3の鮭の煮汁(水で好きな濃さに調整)で炊きます。鮭は一緒には炊きません。
  5. 炊き上がったらごはんを丼に盛り、鮭といくらと海苔を好きに乗せて出来上がり。

あー美味いな……とホッとする美味しさ。

鮭の煮汁で炊いたごはんで全体がまとまるからですかね。

もち米を混ぜても美味しいです。

今回は宮城のお米「だて正夢」を使用しました。

「だて正夢」は低アミロースでもちもちしているのが特徴なので、はらこ飯にもぴったりです。宮城の料理を宮城のお米で一層美味しく食べられるなんて素敵過ぎじゃないですか。

お弁当にも最高です。

関東のスーパーでも生鮭と腹子が並んで販売されているのに、どうしてはらこ飯を食べないのか不思議でなりません。

みんなどうやって食べてるんですか・・・?

キトクのキ

創業140余年の米卸、木徳神糧

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